架空請求に振り込んだ友人 第一章 〜10万円貸して〜
予告編にも書いた通り、”トシ”とは友人というより知人といった方が近いそんな仲。
なのに、半年ぶりに電話をかけてきて第一声が
トシ「あのさぁ。貯金いくらある?」
と、”金貸して”と言わんばかりな率直な質問。
前からちょっと常識はずれな部分があると思ってたけど、あまりにビックリして笑ってしまった。
自分「アハハ。はぁ〜っ?いきなり何だよ?」
トシ「ちょっとね。いくらあるの?」
自分「いくらって…そんなん言えるわけないべ。」
トシ「何で?」
何で?って…
自分「貯金なんか聞いてどうするんだよ?」
トシ「いや、いくらくらい持ってるのかなって。」
自分「少しは持ってるさ。」
トシ「少しっていくら位?」
自分「普通に生活出来るくらい。そんな多くない」
トシ「5万円くらいとか?」
おいっ!なんだこいつは…
自分「だから、俺の貯金額聞いて何がしたいだよ?」
トシ「う〜ん。ちょっと貸して欲しくってさぁ」
最初から言えばいいのに。
自分「貸してっていくら?」
トシ「10万円くらい持ってる?」
自分「はぁ〜?」
トシ「…。」
自分「何?何に使うのさ?」
トシ「いや。ちょっと携帯代がさぁ。払えてなくて。」
…。
自分「携帯代?10万ってありえないだろ?何に使ったん?」
トシ「それは…なんかイロイロ…」
自分「通話料?それともパケット?」
トシ「多分両方…。」
自分「多分ってなに?ドコモから請求来たんでしょ?」
トシ「多分…。」
自分「じゃあ明細書見れば何に使ったか分かるじゃん?」
トシ「でもなんで笠井君に教えなきゃいけないの?」
逆ギレ?
自分「なんでって。何に使ったかも知らないのに貸せない。」
トシ「う〜ん。」
自分「何に使った?」
トシ「ん〜。サイト利用料みたいなやつ。多分。」
ん?もしかして架空請求か?
自分「あ〜。エロサイトか?」
トシ「エロサイトは見たことないから違うと思う。」
自分「じゃあ出会い系?」
トシ「…多分違うと…思う。」
こいつ出会い系やってるな(笑
自分「サイト利用料なんだべ?どっちにしても10万も貸せないから。」
トシ「何でだよ〜」
自分「オレの生活費だぞ?他人の携帯代の為には貸せない。」
トシ「ケチ」
ケチってなんだ?間違ってること言ったか?
自分「おまえの携帯代の為に、自分の生活を犠牲に出来るかっつーの!」
トシ「…。」
架空請求かどうか聞こう。
自分「第一、どこから請求が来てるのさ?ドコモ?」
トシ「ドコモと関係がある会社。」
自分「ドコモじゃないんだべ?」
トシ「でもドコモ関連の会社とか言ってた。」
架空請求でよくある手だ。
会社名で調べれば一発だ。
自分「なんて会社名?」
トシ「覚えてない。」
自分「…。はぁ。」
トシ「電話かかってきて振り込めって。」
自分「じゃあさぁ。口座名とかあるべ。それは?」
トシ「それも分かんない。」
自分「じゃあ振り込めないじゃん。」
トシ「うん…忘れた。でもまた電話かかってくるから。」
ん?ちょっと待てよ。
自分「相手はトシの名前知ってるの?」
トシ「何で?」
自分「だってさ、相手の名前も知らずに電話かけてこないでしょ?」
トシ「うん…。」
自分「それに振り込んだって名前分からなきゃ、相手が振り込みの確認出来ないべ?」
トシ「うん…。」
まさか…
自分「まさか言ってないよね?」
トシ「うん…多分。」
自分「何?そのあいまいな感じは。言ったの?」
トシ「言ったかも。」
自分「かも?じゃなくて、言ったの?言ってないの?」
トシ「名字なら言ったかもしれない。」
自分「本当に名字だけ?」
トシ「もし、フルネーム言ってたらどうなるの?」
あ、これ言ったな。フルネーム。
自分「フルネーム言ったんだべ?」
トシ「…。」
自分「言った?」
トシ「…言ったかも。」
おいおい…。
自分「相手は他に何を知ってるの?」
トシ「名前だけと思う。」
またあいまいな返事。絶対ウソだ。
自分「いい?俺にウソついても何もならないんだからね。これ以上隠そうとするんなら電話切るよ。」
トシ「分かったから切らないで。名前と電話番号と他には…口座番号とか言ったかも。」
こ…、口座番号?
架空請求って大抵は無視すれば平気だけど、名前が知れた場合どうなんだろう?少額裁判とか起こされるって聞くし。
それに口座番号からどれくらいの情報が調べられるのか…。
架空請求に振り込んだ友人
第二章 〜結構ヤバイかも〜
に続く
予告編の時からファンでした。 僕の友人も似たような方向へ上納する為にいつの間にかアxムへ。このコメントがネタバレになっていない事を祈りつつ、送信。